グリーンハウスより発売されている携帯MP3プレイヤーである「KANA2000」を使ってみた感想です。
コンパクトフラッシュ(以降CFと省略)をFATファイルシステムで使うというFreshMusicの便利さをそのまま引き継いでいることから発表以来注目し、予約まで入れていたのですが、発売の遅れと、実物を見たらかなり厚かったことで買うのは見送ることにしました。
ところが、偶然KANA2000の中古に遭遇し、結構安かったので思わず購入してしまいました。
詳細はグリーンハウスのページを見てもらうとして、特徴としては、
・記憶装置としてコンパクトフラッシュを、ファイルシステムにFATを採用。つまり、PCカードスロットに挿せばでそのまま読み書き可能。
・USB接続によりリムーバブルドライブとして認識して読み書きが可能。
・定価11,800円と安価。(今のところ値引きはされていないようです)
・メモリは内蔵していない。
といったところでしょうか。
さっそくMP3ファイルを聴くことにしました。KANA2000はFAT16ファイルシステムのみの対応で、FAT32とFAT12に対応していないとのことで、メーカーのWEBページでは32MB以上に対応となっている。手持ちの30MBのCFが使えるか不安でしたが、FreshMusicから抜いたMP3ファイル入りのCFを挿したら問題なく使えました。MP3プレイヤーとしては、8MBや16MBでは容量不足ですが、FAT12にも対応してほしかったところです。おそらく対応するのを忘れていただけなのではないでしょうか?
音質は特に問題なし。まあ、FreshMusicを基準にしちゃっているから、かなり甘くなっているかもしれない。
操作については再生・一時停止、停止、一曲進める、一曲戻す、音量大、音量小だけができ、早送り、戻し、イコライジングはできません。この操作系にははっきりいって不満が残ります。もしかしてKANA2000はFreshMusicを参考に開発したのでしょうか?(開発元が同じところだったりして(笑))
そしてKANA2000の売りである。USB接続をやってみました。
他のUSB接続プレイヤーを使ったことはないのですが、おそらく専用プログラムで書き込みができるだけのはずです。
KANA2000の場合は、リムーバブルドライブとして認識され、エクスプローラ等をつかって普通にファイル操作ができます。MP3ファイルの転送は当然のこと、汎用のドライブとしてデジカメのデータの転送に使えますし、CF上のデータをそのまま開けます。
私の場合、デスクトップPCにPCカードスロットを付けているし、LANにつながったノートPCもあるので、PCカードスロットで読み書きできればUSB接続は要らないと思っていたが、実際に使ってみるとけっこう便利なものです。
残念な点としては、KANA2000側のUSBコネクタがAコネクタを使っている点があります。USB機器はふつーAコネクタ(平べったい方)を上流側、Bコネクタ(正方形に近いほう)を下流側に繋ぐことになっているので、A<->Bというケーブルを使うのですが、KANA2000のためにA<->Aケーブルを準備しなくてはいけないことになります。
まあ、不満はいくるもありますが、便利なMP3プレイヤーであることは間違い無いところです。
以上のように、MP3プレイヤーとしては取り立てて魅力があるわけではないが、PC周辺機器として、CFとFATの採用、そしてUSB接続でのリードライトという点に価値を見いだせる人にはお薦めできます。
CFを採用したMP3プレイヤーはFreshMusicとKANA2000以外にもいくつかあるようですが、はっきりいってどれもCF対応という点を除くと、デザイン・操作性などの面はいまいちの出来のような気がします。CFを採用して、かつNOMADやRioのような出来になっていれば言うことないのですが、どこか作ってくれないでしょうか。大手家電屋さんには無理なので、Green Houseのようなところに期待したいところですが・・・
128MBのCFを使ったらなんか認識が遅い気がしたので、認識にかかる時間を計ったところ以下のとおり。なんだかなぁ。詳細はそのうち。