VisorはUSBクレイドルが標準となり、高速で快適なHotsyncが行えるようになりました。しかし、クレイドル端子の形状が変更になったため、今までのPalm機用のクレイドルが使えなくなったうえ、オプションで店頭に並んでいるのはシリアルクレイドルのみで、USBクレイドルは通販以外に入手ができない状態です。(たぶん)
私は自宅と会社のマシンそれぞれにホットシンクさせ、出張時には3台目としてノートPCとホットシンクさせる使い方をしたいので、複数のUSBクレイドルやコネクタのみのケーブルがほしいところです。
無いものはなんとかしてしまえとUSBコネクタを内蔵する検討を行ったのですが、内蔵できそうな空間が無かったので、正攻法でSpringモジュールの空間に内蔵することにしました。左の写真を見てもらえれば何をやったかはだいたい判ると思います。
#思いつきのネタで改造したという意見もあるらしい(^^;
注意!!! 改造は自己責任で行ってください。特に今回は本体にハンダ付けを行いますので、Springboardの製作と違って他人にお薦めはしません。未使用ピンを独自の目的に使うリスクをよく考えてからにしてください。
必要な部品は以下のとおりです。
Visor本体内のUSB+とUSB-をSpringboardコネクタのN.C.(未使用)ピンに接続し、Springboardケース内でN.C.ピンとGNDピンからUSBコネクタの同名のピンに接続します。以上、特に注意点はありません。
一応回路図らしきものも描きましたが、見る必要も無いかと思います。コネクタの何番ピンがN.C.ピンなのかはじつは数えてないのでHandspring社のドキュメントを読んでしらべてください。
苦労する点としてはUSBコネクタを内蔵するための加工でした。ケースと同じ高さにするため、コネクタがぶつかる部分を彫刻刀で削りました。
Visor基板の改造
USB+とUSB-の2本の配線を行いました
Springboard用ケース
使っていない2本の線はLED点灯用に準備したものですので気にしないでください
ハンダ付けとケース加工が下手なのも気にしないでください(^^;;
Visorとドッキングした状態
アイスカラーのケースが欲しいですね
目的とすることはほぼ出来ました。じつは設定や配線の問題によってなかなかシンクロできなかったので、「ピロリ〜」音を聞いたときはとても嬉しかったです。
山田達司氏のフリーソフト「BeamSync for Visor」によってVisorでも赤外線Hotsyncも出来るようになったので必要性は少し減りましたが、USBホットシンクの快適さは捨てがたいので、これから活用して行くつもりです。なお、BeamSync for Visorが入っている場合、USBでホットシンクするときには「赤外線によるHotSyncをOFF」にする必要があります。念のため。(これで悩んだらしい…)
今後はLEDとかのおまけを付けたらケースを閉じる予定です。
本物のSpringmoduleの製作も計画中ですが、こういったSpringboardもどきのアイデアもいくつかあるので作ってみるつもりです。